2021年6月27日日曜日

厚労省は素晴らしい!

かもしれません。

厚労省はもしかしたら、まともなのかもしれません。
いや、私たち国民のために、正しい情報提供をしてくれているのかもしれない。
少なくとも、以下の文章を読んでみると、とてもフェアというかまっとうなことが書かれている。
ということは、問題は、
この日本語を正しく読めない、マスコミと、
正しく伝えることができない人たちである。
まさか、厚労大臣の言っていることと厚労省の言っていることが真逆だって、
誰も思わないと思いますが。
誰かつっこんでくださいよ。


厚労省のワクチンQ&Aのページ

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/
には、以下のようにあります。
(下線、太文字、青文字は私の補足です)

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Q:日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果(発症予防、持続期間)がありますか。

A:日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、いずれも、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、重症化を予防する効果が期待されています。効果の持続期間や、感染を予防する効果についても、時間の経過や接種者数の増加に伴い、研究が進んでいます。

はい、発症を予防する高い効果がある。
そして、重症化を予防する効果については、期待されている止まりです。
で、効果の持続期間や予防効果は、研究中だ、ということです。
研究が進んでいる=研究中と読むのは無理がある?はい、確かに。
しかしですね、厚労省の他の文書を読んでみると、研究中であり、まだ、それは始まったばかりだ、ということがわかります。
裏を返すと、結果は出ていないんですよ。ということです。

役人の責任逃れの文章構築法を理解すると、簡単な話です。

要するに、「今のところは、わからない」ということです。


<以下 詳細>
日本では現在、ファイザー社、武田/モデルナ社、及びアストラゼネカ社のワクチンが薬事承認されており、うち、ファイザー社と武田/モデルナ社のワクチンが、予防接種法における接種の対象となっています。

いずれのワクチンも、薬事承認前に、海外で発症予防効果を確認するための臨床試験が実施されており、ファイザー社のワクチンでは約95%、武田/モデルナ社のワクチンでは約94%の発症予防効果が確認されています。

発症予防効果については、ファイザーとかで、95%とか確認されています。はい、
これは事実です。問題はこの実験が、どんな実験だったのか?という点を国民がわかっていません。そもそも、偽薬の方も大半は感染していないという事実を理解しておりませんし、被験者たちの行動容態についてもランダム化としては被験者数が不足していると思いますが、こんな話をしても、一般の人は、理解不能だと思います。
おそらく、ほとんどの人は、この95%という数値は、このワクチンを接種すれば95%の人は、新コロに対して無敵となるんじゃね?って勘違いしている感じでしょうか?

重症化予防効果については、薬事承認前に行われた臨床試験では症例数が十分ではなく解釈に注意が必要ですが、実施された臨床試験や、承認後に実際に接種された人の情報を集めた研究等から、これらのワクチンの重症化予防効果を示唆する結果が報告されており、効果が期待されています。

ほらね、ちゃんと言っているでしょ?症例数が少ないので、注意が必要だって。でも、期待されているけどねって。でもっていう言葉は、重症化予防効果を示唆する結果を言っている訳ですが、あくまでも示唆する結果ですので、だから、注意が必要だって、真面目に言っている訳ですよ。ほんと、親切に言ってくれていると思います。

感染を予防する効果については、ファイザー社、武田/モデルナ社、いずれも承認前の臨床試験では確認されていません、現在、多くの国又は地域でこれらのワクチンの接種が進められることでデータが蓄積されつつあります。一部の国で実施された研究では、ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも感染者(有症者・無症候性感染者のいずれも)の発生が少ないことを示唆する結果が報告されています。なお、これらのデータは臨床試験と異なり、同じ条件の対照群を置くことが困難なこと等から、結果に偏り(バイアス)が生じやすいことに注意して解釈し、今後の様々な研究結果を見ていく必要があります。また、ワクチンの発症予防効果は100%ではないことを踏まえると、接種後も引き続き、感染対策を継続することが重要です。

ここでもちゃんと言ってます。
感染を予防する効果は、今の所確認されてません。と。
承認前に、確認してないけど、これから皆さんに接種してもらって、データを集めれば、もしかしたら、わかるかもね/////って。
で、「が」の対象は、「データが蓄積されつつある」ことによる結果に期待している風ですが、文章の後半に、結局のところ、データには、バイアスが生じるので、解釈には注意が必要だ、と言っているのです。
そして、接種後も感染症対策を継続することが重要だと言っているのです。

効果の持続期間については、例えばファイザー社のワクチンの場合、海外で実施された臨床試験後の追跡調査の結果によると、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は91.3%であったという報告もあります。また、武田/モデルナ社のワクチンの場合、同様の調査において、2回目接種後6ヶ月の発症予防効果は90%以上と発表されています。今後も引き続き、集積される様々なデータを見ていく必要があります。

持続効果については、「報告も」というこの「も」に注目です。この「も」っていうのは、他にも関連する論文があるかもしれないこと、一例であることを示唆しています。でも、6か月の発症を見たところで、気温を含めた環境や個人差もあることから、その報告が、科学として評価できるものかどうかは別ですよ、注意してみないとダメだ、と厚労省は言っている訳です。

(参考資料)
ワクチンの効果等に関する知見(第20回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)

CDC. April 2, 2021; 70(13);495-500
(Interim Estimates of Vaccine Effectiveness of BNT162b2 and mRNA-1273 COVID-19 Vaccines in Preventing SARS-CoV-2 Infection Among Health Care Personnel, First Responders, and Other Essential and Frontline Workers -- Eight U.S. Locations, December 2020-March 2021)

N Engl J Med. 2021; 384:1412-1423
(BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Mass Vaccination Setting)

Lancet. 2021; S0140-6736(21)00947-8
(Impact and effectiveness of mRNA BNT162b2 vaccine against SARS-CoV-2 infections and COVID-19 cases, hospitalisations, and deaths following a nationwide vaccination campaign in Israel: an observational study using national surveillance data)
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私は、別にお注射に反対とか賛成とかそういう目線ではありません。
情報提供として、もし厚労省がこう言った情報を公開しているのであれば、それを政府やマスコミや専門家が、国民に平易に伝える必要があると思います。
私は、市井の勤め人ですが、私の周囲でも、この程度の情報さえ、見てないんですね。みなさん、テレビと新聞しか見てない・・・・・(当たり前ですかね 笑)
やはり、テレビと新聞が嘘しか言わないっていうのは、まずいですよねぇ。
気持ち悪いです。
この気持ち悪さっていうのは、311のメルトダウンの時、もっと古くは、大東亜戦争における大本営発表の徹底を図った大手新聞社らの姿勢に重なるんんじゃないか?って、うっすら思ってしまうのは、私はナイーブ過ぎでしょうか。







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