2012年9月19日水曜日

気持ちの冷凍保存

入院中に頂いた本で、
power watch2012.09号のコラムで、
赤瀬川原平氏が上手い事を仰っています。
-----要約すると
機械式時計が欲しいと思い始めると
まず、その価格の壁が立ちはだかる訳だが、
だんだんとその壁の高さに、自問自答し
やがてその欲望は、冷凍保存されるというのだ。
そして、その冷凍保存を解凍するには、その金がかかるわけで、
他にも、冷凍保存しているのは、
カメラとかミニとかフィアットも入っているという。

驚いた。
これ、俺のことか?って思った(笑)

まったくその通り。
機械式時計って、最初、10万か〜とか 思ってみると、
いや20万だ、30万だ、そして、50万の壁が見えてくる。
ここまでくると、もう100万の壁と大差無いような錯覚に
陥る。(そう、錯覚ですこれは)
このクオリティで◯◯万は安いよね?みたいな。
完全にアタマがバカになっているのです。
庶民が、◯◯万の時計を安いといって買う訳がありません。
ここで、自分の持っている安時計と、安生活を振り返った時に
そのお高い時計への欲望は冷凍される訳です。

僕も、何だかんだ言って、欲望は冷凍保存状態にある訳です。
僕の手持ちの時計、全部の購入価格を足せば、
そこそこのお高い時計の1個か2個は買えたでしょう。

でもな、ドン小西氏が、高い時計1個持つよりは、
安い時計を沢山もって、気持ちやコーディネートで変えて
楽しむ方が良いという案に同意しちゃう訳です。わたし。

いくら趣味だと言っても、そんな解凍費用を工面できる訳もなく
永遠に冷凍保存をして、いつしか、冷凍庫の奥底にある忘れられた
塊になってくれるのか、それは分からないけれど。
このコラムを読んで、
なるほどな〜って思いました。

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