カシオのGショックの新たなビジネスについて真面目に考えてみた。
カシオのGショック(以下G)は、基本性能の高さと
そのデザインと機能の多様性によって、既に沢山の種類が販売されている。
評価しているユーザは、それがGの特徴ということを充分に理解していると思う。
Gは時計(内部)の耐久性や性能が高いにも関わらず外装やバンドが
ウレタン素材特有の劣化によって、ボロボロになってしまう事が既に知られている。
劣化には、変色やバンド切れも含む。
バンド切れに関しては、毎日使用している場合は2、3年程度で切れる事もあるだろう。
この場合(2〜3年程度であれば)、純正部品も入手可能だと思う。
しかし、加水分解を起こした外装などはどうか?
加水分解は環境の差異によってその発生時期の誤差はあるだろうが、10年〜15年くらいで確実に発生すると思われる。
10〜15年またはそれ以上の期間が経過しているこれらの時計については
既に純正部品の供給は終わっていることになる。
トホホである。
共に歩んできた最強のタフネスなGが、中身が動いているにも関わらず、トホホになる瞬間である。
ユーザーが、これを、ここまで使い続けてきたこのGを、ポイッと捨てる事ができるのか?
腕時計というものは、男女問わず日常に身につけるものゆえ
愛着が湧くのが当然のことである。
よって、何割かのユーザはこの時計を修復しようと試みる事になる。
自分の購入したお店や、近所の家電量販店、またはネットも含めて。
ところで、お店、またはカシオのサービスセンターは、これらの時計(加水分解している、またはその恐れがある)修理を果たして受け入れてくれるのだろうか?
ここで、メーカとしての見解を考慮すると、
・既に、該当純製品の製造が終了している
・部品保管期間をとうに過ぎている
・コレ以外の部品を用いて修理(交換)しても、性能を保証する事が出来ない。
などが考えられる。
これらのメーカの姿勢としては、当然である。こういった割り切りがあるからして
Gの価格は低価格で実現しているという事実もあるのではないかと思われる。
昨今、クレーマーのようなユーザもいるかも知れない、
不特定を相手に、万が一、修理したら壊れた、なんて事があって、
それをいちいち保証しろ!なんて言われていたら大変な損失になる。
そもそも、もう製造されていないモデルをどうやって保証しろというのか?
いったいこういう事態、細かい対応をどうすればいいのか?
そこで、こんな提案をしたいと思う。
長く使い続けるユーザ、これから買いたいユーザ、カスタマイズしたいユーザ
全てのGユーザの為の窓口になるGショップを展開する。
Gショップは、カシオから、基本モジュール(5600系など複数)、外装、バンドの各種供給を受ける。
Gショップ店員はカシオで専用のトレーニングを受け、認定証を掲げる。
Gショップで、各種外装とモジュールの組み合わせで、オリジナルのGを仕上げる事が出来る。
Gショップ専用のパネルバックへの刻印
Gショップ専用のNATOベルト専用フィットを開発・供給する。NATOベルト自体は市販品を使用可能。
保証はGショップ専用保証書をGショップが添付。
外装とモジュールの組み合わせなど、タブレット端末(専用端末)を用いてシミュレーション出来る。
Gショップオリジナルユーザ登録 事例登録とか・・・
ユーザの細かい要求をいちいちメーカが満たすのは無理がある。
ユーザ層は時計の事を熟知している者から、初めて時計をするような小学生まで多様である。
これらの細かい対応は時計店に実施してもらう。
その時計店をメーカが認定しようということ。
カシオとユーザの間を時計店がGショップとして取り持つということである。
加水分解しました、はい、さようならではなく、中身が生きているなら、再生可能であること、Gショップが面倒を見る事がこのシステムの特徴である。Gの最も弱い点を克服するのが目的である。
但し、Gショップでのカスタムモデルは10気圧防水相当とする。
組み合わせによっては、ショックレジストについても考慮する必要があるかも。
そういった条件も確立しておく必要がある。
もちろん、古いGを持ってきて、新品を購入する場合は、何らかの割引とか、そういうのもありかと。
そんなビジネスモデルを妄想してみた。
既に、一部では、もしかしたら勝手にやっていたことかもしれませんが、これを
メーカーが主導で、時計店と絡めてやっちゃおうっていうのが、このビジネスモデル。
こういう妄想は楽しいですね。
仕事ではさっぱり妄想が膨らみませんけどね。