2023年5月19日金曜日

深夜特急 オンザロードが素晴らしい➡︎当たり前か(笑)


 深夜特急 オンザロードが面白い

斎藤工くんがすごくいい。まるで、彼の物語を聞いているようだ。

僕は、完全に彼の朗読の、彼が主人公の、ロードムービーの中に引き込まれてしまう。

毎日23時30〜のオンエアを必ずしもリアルタイムで聞けるとは限らないが、

ラジコのタイムフリー機能で、土曜日なんかにまとめて聞くことができる。


なんだろう、この薄暗い感じ、眩しい感覚、怪しげな感触は。

僕自身が多少の海外での旅の経験があるから共鳴しているのか?というと、

そもそも、この小説、沢木耕太郎が産経新聞に発表したのは、僕が小学生の頃の話で、

その時代に、この本がベストセラーになるくらい人々を魅了したというのは

旅の経験などではなく、明らかに人間の何かに共鳴させる何かが、

沢木耕太郎の文章には染み渡っているわけで、

それをあえて遠ざけていた僕が、今更おじさんの歳になってこれを

斎藤工くんの声で聞くってのは、なんだか不思議な感覚なのだ。

もし、これが僕が20代だったら、まちがいなく、旅に出ていただろう。

後先を考えずに。

後先を考えずに

それが許された、本当のゆるい時代

相対的な尺度が世間に設定されていることの、安定感の中でこそ

自由な電子がとびまわれるという事を、多くの人は理解していない。

本当の自由はこれだ!とばかりに、若者たちに

君たちの自由だ、好きにせよ、などという大人のなんと無責任なことか

若者を、宇宙空間にポンと放り出すような無責任を、大人も当の若者たちも

本当の自由なのだから、それこそが正解、正しい、ナイスなんだ、と

決めかかかっている。


答えなんてないんだよ。

わかる?


深夜特急 オンザロードが、答えのない世界を疾走する

暗闇の中を自由に移動する感覚を、どの瞬間から見出すかは、あなたの自由だ。

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