【後編】◇自走しない組織はこうして作られる
前編では、MTG(会議)が機能しなくなる“場の空気”について書いた。後編では、さらにその奥にある「組織が自走しなくなる構造」について掘り下げてみよう。
・なぜ人は動かなくなるのか。
・なぜ意見が出なくなるのか。
・そして、なぜ“自走しようとした人から辞めていく”のか。
その理由は、意外とシンプルだ。
それを経営者や上司が言ったら、それはテンションだだ下がる。
・なぜ意見が出なくなるのか。
・そして、なぜ“自走しようとした人から辞めていく”のか。
その理由は、意外とシンプルだ。
6.心理的安全性は一瞬で飛ぶ
前編で出ていた否定的な言葉が続くと、メンバーの心は一気に固まるよね。それを経営者や上司が言ったら、それはテンションだだ下がる。
っていうか、僕自身はそんなチームは存続しないとさえ思っている。
想像してみてほしい、
野球チームでもサッカーチームでもいい。
監督が、選手のミスをすべてあげつらって、選手が考えて行動したことを
すべて否定していったら、そんなチームが勝ち続けることができるだろうか。
多くのメンバーは、
やらない方がいい
言わない方がいい
社長の言うことだけ優先した方が安全
自分の考えは封印した方が安全
こうして、ブレーキがかかった組織になってしまう。
強いブレーキはその集団で生き残っていくための各人の防衛本能ともいえる。
そう、こういうのを心理的安全性が確保されていない状態と言えるだろう。
自分の心身を守るためにどういう視点にたって、物事をとういなしていくか
目的はそこになっている。
と情報提供されるが、最後に出てきたのは、
「それがサラリーマンですから」と。
つまり、
“社長に従うのが自分たちの仕事”
という価値観。
たいぞうさんも、あまり気にしない方がいいですよ、と言われ。
7. メンバー側の価値観
古参メンバーからは、「今までもそうだったんですよ」と情報提供されるが、最後に出てきたのは、
「それがサラリーマンですから」と。
つまり、
“社長に従うのが自分たちの仕事”
という価値観。
たいぞうさんも、あまり気にしない方がいいですよ、と言われ。
ああ、なるほど。間違いでもないけど、それを聞いた若いメンバーはどう思うんだろう?
ここに残っているメンバーは、そういうメンバーなんだと理解した。
ある意味最強メンバーだと思う。プロだねぇ。
気にしない、動じない、という点は結構強いと思う。
僕も見習わないとならないな、なんて思った。
メンバーの一人は社長は子供だと思って接すれば腹もたたないでしょ?
って。
ただ、見ている指標が社長の顔色っていうのがマズイんじゃないか?
それだと、会社の成長とか、自身の成長とかには繋がらないんだよね。
そもそも、社長だって顔色みて仕事してんじゃねーよ!って言っているしね
(笑)
僕は別に社長に腹をたてたりしてはいない。
ただ、恐怖を感じていただけ。話通じないし、聞こうとしないし
恫喝するし、吊るし上げるし、
そういう構造があまりにも自分とかけ離れていることに
馴染めないなぁって思っていたところだったな。
8. 社長の口癖
「俺が言わないと、何にも動かない」確かにそういう一面あったけど・・・・
そうさせているのは社長自身なんですよ。
と内心思っているし、退職前に言おうかな、って思ったけど、
どうせ言っても無駄だからね、やめておいた。(おお、まさにその状況)
そういう自分にとっては耳の痛い話を聞き入れるようなタイプではないし
人のマネジメントって、僕が専門家ぶるのもなんだけど、
すくなくとも、恫喝とかあら捜しとかでマウントとって支配していくような
そんな方式ではない。それでは、人は単なるコマであり労働力だというなら
別だけど、それだと会社の未来は無いでしょ?って
思うんだよね。
人は否定され続ければ、誰だって動かなくなる。
どっちを選択しても、結果を必ず否定されると、
あっという間に人間はフリーズしてしまう。
→ダブルバインド という手法を社長はよく使っている
社長は必ず自分の意見は言わずに、こちらの考えや意見を聞く素振りをする。
そして、最後まで聞かずに、どんどん詰めてくる。
なので、あちこち詰めが分散して、何を言っているのかわからなくなる。
それでおしまい。
だから、社長の前では、多くのメンバーがとても気を使い、怒らせないように
顔色を伺っている。
古参メンバーはそれを「社長の気質」と捉えていた。
一方、社長に近いメンバーはこの15年間で10人以上は退職しているという
驚愕の事実を知り、僕も覚悟した。
9. そして気づいた“共通点”
徐々に分かってきたのは、自走しようとした人ほど退職している という事実。
たいぞうさんも、辞めていったこの人と同じタイプのように感じるんだよね、って
とあるメンバーに言われた。
僕がいつ辞めるのか心配されていたのも、あとから聞いて納得した(笑)
社長の想いを言語化・情報化せずにメンバーの考えや行動を否定し続けると、
自走する組織なんて出来っこないし、社長の顔色を伺うのがうまい人が
社長の気持ちを察して進めていく、単にそういう組織が出来上がるってこと。
で、
それでいいのか?っていうと社長だってそれが良いとは思っていないということ。
ここが最大のポイントね。
なるほど、会社っていうのは経営者次第で変わるというのはその通りだよね。
で、
一人一人は、そうは思ってなくても、何となくそうではない方に流れてしまったり、
またはそのように流れてしまったり、
それが企業文化と言ってもいいかもしれない。
見事に、社長の顔色という指標に基づいてコマを進める文化が出来ていた。
残っているメンバーはみんな冷静で、経験も豊富なんだけど、
どこか諦めていたり、自分の領域だけをひっそり守って仕事をしているから、多少社長に文句を言われても、別に構わない、どうとも思わないようにする、そうやって受け流すのがうまい人が残っているということ。
一人一人、みんな分かっているのだけど、全体として、流れて行ってしまうという
集団の心理を社長が醸成しているということの危うさを皆が認知すれば、
多少はかわると思うんだけど。
確かに、この会社で続けるには、社長と対峙せずに心の中で投影をかわしていくいく作業が必要だと思う。
僕自身は、部下に対して乱暴な言葉を平気で使ってしまうような経営者は
人としてどうなんだろう・って思ってしまうんだよね。
最弱であり虚勢でありイライラを投影してくる・・・・それをメンバも分かっている。
人としてどうなんだろう・って思ってしまうんだよね。
最弱であり虚勢でありイライラを投影してくる・・・・それをメンバも分かっている。
だから成立している文化。
で、僕もそれに乗るのか?その先に未来はあるのだろうか?
で、僕もそれに乗るのか?その先に未来はあるのだろうか?
メンバーからは随分と心配された。大丈夫です、一緒に頑張りましょう!とかね。
自分では気づかなったが、本当に声のトーンが変わったとか、笑顔が減ったとか
複数の人に言われたから、本当にそうだったんだと思った。
支配しようとするようなタイプの人と
ビジネスを継続するってのは無理な話だと思った。
そんなさなか、地方の工場で責任者が退職するっていう話が進行していたことを知る。
こういう話は連鎖するんだな。