2013年2月13日水曜日

最新の自転車と考え方

サスペンションの進化
フレームの進化
いわゆる自転車に使用するコンポーネントの進化


1月27日のポカポカな午前中、
多摩川サイクリングロードのダートばかりを、極力選んで走っていた。
楽しい・・・・・ダートをひたすら漕ぐ。
別に、下りじゃなくても、面白い。
「普通」の自転車じゃ行けないようなところを躊躇なく
イケるっていうの
なんたる優越感と達成感(笑)
わざわざ、乗りにくい場所を行くってんだから、
バカなんだが。


この辺りで、こんな感じで走るのに最新のバイクの必要性はない。


リヤ10速も
効率の良いサスペンションも
今の俺の行動範囲には必要ない・・・・・。

査定額5000円の俺のMTBは何の問題も無く、走れている。


拝島橋から下流に向かって少し行くと、曲がりくねった小路があり
そこから土手の上に行く道の直前に入り口があり、そこから
土手下シングルトラックが始まる。
ここから、万願寺、東京競馬場まで、何度が土手上にエスケープしては
再び土手下のオフロードを快走する。
いろんな土質、形状があり、実に変化に富んでいる。
もちろん、足にも来るし、心拍も上がるし、多少の泥ハネはある。
時速20〜25kmくらいで走り続けたら、さすがに疲れた。
今の俺にとっては、かなり頑張った方だと思う。


途中、行き止まりになり、
やむなく土手上に登って、さて、行くか、と思ったところで、
綺麗なチェレステカラーのクロスバイクにのるおじさんが話しかけてきた。
(俺もおじさんだが。)


(おじさん)
ずいぶん楽そうに走ってましたね!
やっぱり、サスペンションが付いているとイイかね?
お尻が痛くないかね?

と、矢継ぎ早な質問。

(俺)
ええ、ダート走行だと、手もお尻も、
サスペンションが付いていないものよりもラクですけど・・・・

(おじさん)
おれ、お尻が痛いんだけど
やっぱ、サスペンション付きがいいかね?

((昔、MTBにフロントサスが付き始めた頃、ダブルサスが搭載され始めの頃とかによく質問されたわ))

(俺)
いえいえ、お尻が痛いのは、サスペンションが付いていても同じですよ、
サドルの相性もあるし、
サイクルパンツとか履くのが良いと思いますよ

僕なら、ここ(多摩サイ)を走るなら、
断然、こちらの自転車(おじさんが乗っているチェレステを指して)を選びますよ。
乗り味も軽いし、多分、自転車自体も軽いと思いますし。

(おじさん)
ちょっと、持ってみてもいい?

(俺)
はいどうぞ。

(おじさん)
あ〜、結構、重いんだね。


(俺、そりゃそうだ、チェレステは、多分10キロ以下だろう)
そうですね、工具とかライトとかついてますからね。
これで、15�くらいです。
15年以上前の自転車ですよ、これ。今ドキはもちょっと軽いですけどね。


(おじさん)
へぇ〜、そんなに乗れるんだね〜

(俺)
大事に乗れば、何年でも乗れますよ〜

という会話。
二人とも鼻水垂れながら(^^)


俺はよく、話しかけられたりする。
国内は、ともかく、海外に行っても度々話しかけられる。


途中、ワインレッドのアルプス号を見た。
素敵な出で立ちだった。佇まい(たたずまい)というか。
やっぱいいな〜こういうの。
ランドナーとか、いわゆるスポルティーフとかは
ある意味最新のそれとは一線を画した世界観が存在する。

カメラのマニュアルレンズ
腕時計の機械式
トラディショナルなスーツ
最新の技術はもちろん介在する訳だが、
狙いが明らかに異なる訳だ。

古いもの、同じものを
コツコツと使い続けていく、
そういうユーザと、メーカが作り上げていく、繋ぎとめていく
そういう世界ってのもアリなんじゃないか?

その答えが、俺の中では、スポルティーフだったんじゃなかったのか?
もっとも、そういうのは、世間では変り者であり、変り者を相手に地道に商売していた会社達は、ほとんどなくなったり吸収されたりして。
結局、10年も、20年も、いや、もっと乗る事を考えるのは、
所詮道楽であり、金も時間もかかるという訳か。

最新のトレック セッションのフレームを見て、
レメディやフュエルの話を聞いてみて
正直言ってテンションが下がってしまった。

スポルティーフだってランドナーだって
最新の技術や解釈や環境も変わり続けているけどさ、
なにか、心にぐっとくる何かが、違うんだよな。
もちろんいい意味で。

最新のダウンヒルバイクや、マウンテンバイクは、スゲーとは、思うけど
ぐっとくるかと言われるとチョイ違うやうな。
自転車のキャリアもスキルも無い俺だけど、そう感じる今日この頃。


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たまには、息子の勉強をみてよ!
とカミさんが、言う。
俺は、子供の頃に、親に勉強を見てもらった事はない。
勉強ってのは、自分でやるもんだ。
そんなもの、放っておけ、困るのは、自分。
分からなければ聞けばいい。こっちから、教えてあげるっていうの
おせっかいだろ。

これで、喧嘩になる。
まあ、意見の相違って、ヤツ

俺は、自転車に乗って、風を切るだけだ。
それなら、教える事ができる。
ま、走るだけさ。感じるのは自分次第。
それが自転車ってもんだ。

自転車とかオートバイってのはつくづく自己完結型の
乗り物だと思う。
自立心の無いものには、続かない乗り物である。
誰かに頼るような世界でしか生きたことが無いような
甘ちゃんには向いてない。

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