2019年1月14日月曜日

あなたなら、どうする?

バスの後方に、少し間を空けて停車する。
ふと前に目をやると、
バスの降り口下に、黒いものが、横たわっている?
え?
人か?

周囲の安全を確認して、
バザード出して、
現場に向かう。

人が突っ伏して、倒れている!
えーっ!おいおい!

ウロウロしている運転手
立ち尽くす、友人
遠巻きに見ている人たち

みんな、指示を待っている。
ああ、ここでも
指示待ち人間かあ。

このけが人の安全確保、
容体の確認
救急車の手配
家族との連絡
など、一人では無理だから
全員に指示をする。

不思議なもので、
指示して、人が動き出すと、
人の動きに連動して、
次々にサポートが来てくれた。部活の高校生の動きが素晴らしかった。ありがとう。

一緒にいた友人はさぞ不安だったろう
まだ、中学生だ。


以前、
会社で、たまたま、外をみたら、子供が、倒れていて、
駆けつけたら、交通事故の直後だった。
あの時は、救急車が到着するまで30分かかった。
足がとんでもない向きになっていたが、
解放はしていない。
子供に寄り添い励ました。

警察もなかなか来なかったし、
子供の名前も、学校もわからない
子供は、パニックになっていた。
今時は、
個人情報は、ランドセルには、書いてないからね。
なんとか、一緒にいた友達から
名前を聞いて、近所の学校に電話をかけまくる係
毛布係
ダンボール担架係
事故したクルマと運転手を
誘導する係
交通整理係
状況を記録する係
みんな、会社の仲間だからね、
指示しなくても、
ガンガン動くのよ。
そりゃそうだよね、チームだもん。
最終的には近所の会社の人も交通整理してくれた。

仕事中は、仕事モードだから、スイッチ入りやすいのかもしれない。



問題は、
チームではなく、
単独の時だ。

どれだけ早く、的確に動けるか。
いや、初動を早くできるかだ。
的確ってのは、知識がないと無理だから、
なるべく、人を巻き込んで
行動できるか。

今回の件では、
実はバスの中で既に具合が悪くなっていて、
何度も倒れていたとの事だから、
バスの中にとどまって、そこで
救急車を呼べば、
あのような事故にならなかったのだが。
バスの運転手は、気づかなかったのだろうか。

的確な、判断ってのは、
経験が無いと出来ない。
ましてや、中学生には、無理だろう。
そもそも、振り返ってみて、はて、あれが本当に的確だったかな?と
僕なんて、常に振り返ってしまう訳だし。

人間は、危機的状況、未知なる状況になると
大丈夫だろう、という
状態にはまり込む
これを正常性バイアスという。

この正常性バイアスは、
時としては、役に立つのだけれど、つまり、生きる為に必要な事だけど、
いつでも正常性バイアスから、抜け出せる心持ちが無いとダメだ。


バタンと倒れたのは、貧血の可能性があるが、
友人の話だと、その前に頭痛を訴えていたと。
自転車で猛ダッシュしてきてバスに乗ったらしいから、
一時的な酸欠から頭痛になっていたのか、
または、
脳梗塞やくも膜下出血で、頭痛を誘発していたのか、判断は出来ない。
大事になってなければいいが。
けが人の回復を祈るばかり。

もし、
道で、倒れている人がいたら、
進んで助けてあげて欲しい
誰かを呼ぶとか、なんでもいいから。

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