2018年1月14日日曜日

腕時計は家電である論

製品の製造打ち切り後、
その製品の修理等に対応する部品の保有期間をメーカは独自に定めている。
いわゆるアフターサービス向けの部品保有期間を定めているわけだが、
腕時計はどうか?
シチズンの場合は、7年だそうだ。

7年・・・・・
あっという間に7年なんて経過するものだ。
長いようで短い.
長いか短いかは、その製品の性質にもよるだけれど・・・・・

僕のプロマスター スーパータフなんて、20年経ってるし。

実際には、7年は確実に保有していることを謳っているだけで、
8年目にはその保有部品を全部廃棄するということは無い。(多分)
そもそも、7年以上前の機械の修理をお願いしてくるユーザがだんだん
少なくなってくるので、おのずと、そういう運命になるのだけれど、
もっとも、懸念しなければならないのは、
その残存する部品たちも、たとえ未使用状態であっても、経年しているということだ。
もちろん、継続販売しているものは、引き続き製造されているので、
安心だ。
そういう意味で、ど定番の位置にいる時計なんぞは、安心度が高いと思う。

電波時計、ソーラBatt時計、ステッピンモータ使用時計
電気系やセンサを用いた部品も、同じく経年しているので、
たとえ新しい部品(未使用品)をつけたからといって、修理が確実になるかどうかは
運次第という可能性もあるわけだ。

この辺は、僕のもう一つの遊びのネタ、自転車なんかとは違うところだ。
自転車はある程度規格化された「機械」部品の組み合わせなので、
古い自転車でも、何とか修理できるし、代替の部品も多数ある。
切った、貼ったの延長線にあるといっても過言ではない。無い部品は作ればいい。
本来、時計も電気化される以前は、そうだったのだろう。
歯車が欠けたら、歯車だけ交換、とかね。
歯車は経年劣化は気にしなくていい。

今は、機械式の時計が人気、なんて提灯上げても
売れ筋は電化された時計だろう。
で、その電化された時計たちは、使用者自体、たいした執着もせずに
7年以内で捨てるのかな?あとは、壊れるまで使うけど、壊れたら捨てる。
だとしたら、
それらの時計は家電と同じ扱いで、どうせ
修理しても、そこそこの料金がかかりますから、
だったら、新しいの買ったほうがいいですよ、みたいなね。

冷蔵庫とか炊飯器とか掃除機とかと同じ感覚で。

日本経済のためにも。

これ、身に着けるという点では、洋服とかだとどうなんだろう。
確実に流行りがあるからな、どっかのタイミングで交換(廃棄→購入)の
プロセスが生じるよね。穴でもあけば廃棄の運命だろうけど、
程度の良いものなどは、いつか着よう、もったいない、という気持ちだけで、
たんすの肥やしになる人も多いと思う。

そう考えると、
腕時計(高い時計は除く)の立場ってすごい微妙だよね。
道具であり、家電であり、身につけるもので、思い入れのあるもの

洋服のように、気分次第で、目的によって、
時計を付け替えたり、楽しんでいる僕らにとっては、
とても曖昧な立ち位置に感じる。

僕らが手にする時計の殆どは、言葉が悪いが使い捨ての運命にあるのかもしれない。

昨今、国産腕時計の価格が高騰していると思うのは僕だけではないはず。
カシオのGショック、セイコーのブライツやアストロン、シチズンのアテッサ、プロマスター
など、以前は10万以下のラインが主流だったと思うけど、
今や20万くらいのラインを推してるみたいだし。

20万の腕時計を買っても、所詮は家電ですよ、家電、
GPSモジュール、ソーラセル、二次電池、各種モータドライバ基板
単に、クオーツの時計よりも、電子化されているので、
それらの部品が壊れたら、7年以降は修理が成功する確率は下がるだろう。

ま、しかし、
そもそも、最新の電化された時計は、故障しないしから、
多分、10年くらいはそのまま行くんだろうと思う。

で、僕みたいに、そういう時計もメンテに出すっていうやつも稀有なのかもしれない

さて、プロマスターのメンテは可能なのか?
メンテはいくらかかるのか?
Oリング交換と防水テストくらいは実施してもらいたいけどな~。

とりあえず、シチズンさんに直接メンテの依頼中です。

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