2011年3月17日木曜日

3月11日~12日までの出来事

ここのところの顛末を記載しておこうと思った。
それは、あまりにも、
えらいことになってきたから、
いろいろ感じたことなどを記載しておくことは、
後で、参考になることもあろうかと思う。(3月13日)


■■3月11日(金曜日)■■

珍しく、今週は、会社にいる。
そりゃそうだ。出張ばかりじゃ、モノが出来ない。
モノを納入するのも俺達
作業するのも俺達
作るのも俺達だ

どうしても、今月末に納めなければならないものがある。
一日たりとも、遅れてはならない・・・・
そんなもの、遅れたからといって何だよ?って思っても、
一部のわからずやの為に、そういうやつらの為に、
うちら中小企業は、今日も汗する訳だ。


俺は、一階で静かに、作業していた。
慎重な作業をしていたので、すぐにわかった。
あれ?、地震か、あ、地震だなぁ・・・・・。
みんな、気がついてない。

「お~い、地震だぞ。」

グラグラぐら
ああ、
みんな気がついた。
しばし、固まる。
あれ?長いぞ、長い・・・・
みな、固まる。

俺は各自に指示を出した。

「おい、I、非常口開けろ、非常口!。」

「はいはい!全員非難して!」

「S!自動ドア切って!」

「装置止めて、退避~」

一階の連中は皆外に出た。
二階の連中も降りてきた。
階段を下りるときに、ぐわんぐわんなってて、
降りるのに、遅くなったと。

駐車場に出て、全員を確認。
周辺の会社の連中も、ぞくぞくと、出てくる。

電柱もゆっさゆっさゆれている。
車も、地面も、駅も、
隣のビルも、すごい、揺れてる。
いや、俺が揺れているからか?
とにかく、かなり揺れている。

鉄塔、あの鉄塔が倒れてきたら
俺たち、終わりだな。


こんなに揺れているのに、車に乗っているやつらは、
気がついていない。普通に通行している・・・・が、何人も、外に出てきているので
不審がっていると思う。

その後何度も余震がきて
そのつど、外に出る。かなり揺れた。仕事どころじゃないよ。
わが社の社屋が倒壊するんじゃないかと思った。
早々に、業務を停止 決定。
それでも仕事しようとする者、この事態に悪態をつくもの
そういうものもいた。

テレビをつけたら、震源地はどうやら仙台沖みたいだ。
お台場では煙が上がっている。
おおっと、こりゃ。こまったぞ。
東京が震源地じゃないのか?
ってことは、震源地はもっとでかいのがいってるわけか・・・・
このあたりは震度5くらいらしい。


16:30、既に目の前の線路を電車は走っていない。

作戦を練る。
歩きで帰れるもの。
社用車で乗り合い帰宅するもの。
個人のクルマで乗り合いするもの。
遠地のものは既に乗り合いで帰宅。
自転車で帰宅。


問題は
仙台に行っているチームと
お台場に行っているチームだ。
ケータイはまったく繋がらない


仙台チームから一報が入った。
装置をトラックに積み込み完了してから
地震がきたらしい。
仙台チームからの連絡では
今、ペットボトルの水をもって避難所に向かってあるいている。と。
19時頃だったか。
ホテルが取れないと。

すかさず、楽天で見ると、取れる。
んじゃ、こっちでホテルキープするよ。
どうせなら、いい感じのホテルでも取るか。
とにかく、キープ、おっ、取れたよ、
ケータイをきらずに、行き先を伝える。
チームが今歩いている場所からは徒歩で、10分だ。
もう、駅に近いところを歩いている。
駅に近ければ、仙台は、お店もいっぱいあるし、何とかなるだろう。
一安心か。(こちらの判断がかなり甘かったのですが・・・・)

そして、
社長は、一旦はクルマで会社を出たが、あまりにも道路が混んでいて
また戻ってきた。

再び仙台チームと話がつながる。
社長が、固定電話でトライして、かかった
、ドコモのケータイには30回に1回くらいの割合でつながるみたいだ。

仙台チームからの一報を聞いて愕然となる

仙台市内は真っ暗だ。店もやってないし
ホテルも駄目だ。ジャージャー水漏れしてる。
受け入れてもらえない。
他のホテルも駄目だ。コンビにも駄目。
今は避難所だ。
腹へった。
と。

\\\\
チームのリーダーは勢いのある人なので安心だが、
めったに出張しないもう一人の彼はきっと、
「もう絶対に出張しない!」って思ってるだろうな。
実は、当初のメンバーには俺も入ったいた。

彼が入社後、始めての出張したときのメンバーが俺。
俺と出張で、その日の朝、会社の鍵が開かずに、大幅に遅延し
道路が事故渋滞してて遅れ、
先方に連絡したら、先方も何らかの事情で、出社していないというアクシデントあり、
それが、最初の出張だったこともあり
俺と出張いくと、アクシデントあるっていう冗談をよく言っていた。
今回は直前になって、俺は離脱。人員的には俺がいなくても大丈夫でしょってことで。
まさか、こんなことになるなんて・・・・。
\\\\\


仙台市内がダメージ受けているので、楽天とラベルの情報も更新されていなかったわけだ。
だから、簡単に予約が取れたというわけだ。
しかし、実際には、受け入れ不可。
ああ、想像力が無かったわ、俺たち。
ホテルのスタッフも避難が必要なくらいだったのかもしれない
大きなホテルほど、多分、営業するのが困難だったと思われる。
安全確認に手間どっていたと思う。

こうなってくると、こちらから何もサポートはできない。
とりあえず、仙台にいる、会社関係者の連絡先などを伝える。

(何かの助けになるかと思ったが、
これとて、連絡とれず、しかも、彼ら自身が被災している可能性が高く、
こういう事態では、何の助けも出来ないってことを思い知りました。)

ケータイのバッテリーも恐らく、無くなるだろうから、長話は不要。

ドコモのケータイにはがんばれば、通じるようだが、
ソフトバンクはとにかく、つながらない。
(後で知ったが、電池確保のため、電源オフにしていたそうだ。)


仙台方面は、固定電話もだめ。
福島もだめ。
ケータイは、東京管内でもだめ。
しょうがないので、家族には災害伝言板にメッセージを残す。
これが役に立った。
発信自体が出来なかったね。東京は。

会社のテレビはさっきからつけっぱなし。
JRが首都圏の全線運休を発表してから、都内は、パニックだ。

お台場チームは、装置搬入時に地震がきて、
皆で支えるのに必死だったらしい。
1600過ぎにお台場を出たらしいが、車が一向に動かないとのこと、
その後、連絡が途絶える。
何しろ、ケータイしかないのだから、そりゃ、つながらない訳だ。

\\
このあと、22:00頃高田馬場にいると連絡あり、
その後、午前3時半に自宅到着したと、翌12日の昼間に連絡がある。

お台場チームの関わっている仕事の全ては
建築中のビルの安全性が確保されてからの再開となります。
よって一旦中止(延期)となりますという
連絡が、地震当日に先方からあった。

とにかく、テレビ、ラジオ、情報が飛び交っているのだが、
この情報の出所と、発信時刻が記載されていないために、
結局行動指針が立たないのだ。
この情報はいったい、いつの情報なんだ?
ただ、垂れ流すだけ・・・・・ありえないよ。
これには困った。

俺は、
とりあえず、かみさんが、会社まで車で迎えにくるとのこと。
いつもなら30~40分のところ
1時間半以上もかかって到着。
帰りにすスシローでも寄っていくかと思って
いってみたら、真っ暗。ああ、終わってる。
(多分、フライヤー使っているところは、今日の地震で営業停止したんだと思う)
そんな21時50分。
息子は助手席で爆睡中。
息子、すしを楽しみにしてたらしい。

\\
息子は学校で地震にあった。
避難訓練だと思ったらしい。息子いわく、
学校を揺らす装置が、訓練用に、学校の下についてて、
今日の避難訓練は、すげーって思ったとのこと。
彼にとってはこんなに揺れたのは初めての体験だったのです。
普段の地震のときも、揺れをあまり経験してないので、
校舎でゆれを感じたときは、地震体験車と同じだなって思ったそうです。
ちなみに、学校は、耐震工事済みなので、大丈夫でした。

かみさんが、クルマで早々に迎えにいったら、校庭に生徒たちが並んでいたそうです。
先生からお願いされて同じ帰宅コースの子供らを乗せて
超安全運転で各人を送り届けることになったのですが、
各親とまったくケータイが繋がらなかったとのこと。とにかく、自宅に送り届け、
全員、保護者に引渡しできたようだけど、もし、行き違いになっていたりすると
ややこしいな。とも思った。
これ、学校の判断、分かれます。
ケータイ電話ってのは、実は、まったく役に立たないってこと、思い知る必要があります。
\\

家について、テレビを見ながら・・・・
阪神大震災のときもそうだったけど、情報は
時間が経たないと得られないっての、実感します。(でも実際にはもっと時間がかかるって
このあと知るんですが・・・・)

で、とりあえず、「歩きで帰って家に着いた」とか、
「家についたけど、停電してた」、とか、いろんな連絡が僕のケータイに入ります。
うちは、幸いにして、すべて、問題なし。
食料も、水も、一応、3日分は揃っているし、
あとは、停電にさえ、なんなければいいけどね~って感じでした。


\\
後でいろんな情報
仙台を午後新幹線で、出て、大宮で停止
速攻で自転車購入して、大宮から八王子まで帰ってきたお父さん

新宿から西立川まであるいたお父さん

品川から新宿まで歩き、新宿からあきる野市まで自転車で帰ってきたお父さん

みんなすごいです。
今回は、JRが全線ストップ、運休を発表したのが痛かった。

都内に流入している人々を収容するキャパは都内には無いのよ。
真夏ならいざ知らず。
だいたい、暗くなってから歩いて行ける範囲なんて、知れている。
特に、女性や年寄り、子供は無理だ。
私鉄が、深夜に一部復旧したのが、唯一の救い。
深夜の甲州街道を多くの人が、あんなに多くの人が
ぞろぞろ歩いているを初めて見たって別のお父さんが言ってました。
女性は、会社にスニーカーを置いておくといいね。
出先で遭遇した場合の行動を考えるのは、これは、経験しないとわからないな。
\\

この日は、深夜まで各人とやりとりして(メールで)寝る。
メールはかなり立ってら、ドドドドって一斉にきたので、
メールも遅延していたのだな。
しかし、まぁ、メールであれば、連絡事項は伝わるということだ。
ただし、この状況下で、細かい話をメールするのは、ほんとしんどい。



■■3月12日■■
仙台からの移転装置を運んでいるトラックの追跡が出来ない。
お客様とも連絡が取れない。
月曜日からの設置を俺が請け負っているのだが・・・・・
先方の本社に電話をかけるが、土曜日ということもあり、なかなか出ない。
何回かに分けてかけたら、10時過ぎに繋がった。
土曜日に何?っていう感じだったが、
仙台からの移設の件で、東京から電話していると伝えたら、
すぐに状況を察知してくれたよう。
もろもろを伝えて、自宅の電話番号を教える。

10分後にお客様から電話があった。
お互いの無事を確認し、弊社仙台チームも避難所にいるむねを伝える。

さて、もう一件仕事があるのだが、
その仕事先とは連絡が取れない。
結局faxを送信する。俺の連絡先を記載して。

福島の義姉とも連絡がついた。
ライフラインが止まっていると。
原発が気になっている俺は
今のうちに、こっちに来い(東京に)と伝えたが、
仕事があるから・・・・って渋っている。
命あってのものだねだよ、
でも、仕事があるから・・・・、仕事再開したときに、
いないとクビになっちゃうし・・・・生活するのにお金もかかるし。

昼前に友人からメールが来た。
友人の彼女の友人のお父さんの知り合い?からのメールを転送すると。

コスモ石油に勤めているお父さんからのメールとかなんとか
有害物質が含まれる雨が降るから、気をつけてねって感じで。
みんなに転送してくださいってさ。

なんか、変だな。って思って放っておいた。実は。(ごめんね)

そしたら、これ、チェーンメールだったね。やっぱり。
有害物質云々はこれに始まったことではないし、
今回の火災に関していえば、雨が降るっていう前にもっと
いろいろ、きにしなきゃならないことがあるしな~
しかも、おとうさん、。そんなメールしないと思うし・・・・
雨になる場合 関東に降る雨とは限らない
それより、魚を食うなとかね。
いや、それよりも、もし、僕がそのお父さんなら、
東京都や千葉県に報告し
報道機関を通じて発表するよ。
それが、お父さんの責任ってものだ。(笑)
ま、良かったよ、チェーンメールで。
ある意味ね。

昨晩、別の友人が帰宅難民で、避難所に滞在したと。
暇なので、ココイチでカレーくって、すること無いって。
また避難所にいますって。
今は自宅に戻ったらしい。
良かった、良かった。

原発の非難区域が広がっているのが気になる。
空気に放射線物質が含まれる場合、その内部被曝に気をつける必要がある。
俺は、これでも、現サイクル機構が動燃だった時代に、現場に何度も入っているので
一応の知識はある。一応ね。
放射線が、何線なのか?
これが気になるところだが、
恐らく、原子炉が停止した時点で、そんなにすげ~原子が飛んでくるとは
思えない。
それよりも、メルトダウンなど、→さらに内部容器が破壊され、
放射性物質が外気に放出される事態ってのを想定しておいたほうがいいと思った。
でも、そうなると、福島県全体を避難対象としなければ、ならない。
いったい、詳細はどうなっているのだ?
各テレビ局の専門家も、思想なのか、テレビ局の意向なのか、結構バラバラ。
そんな中、フジテレビに出演されていた、東工大の原子力工学研究所の沢田先生は的を射ていた。
的確な発言だ。
枝野官房長官に質問している記者の不勉強、ランダムに情報流す、無責任なテレビ。
こうなってくると、どの情報を信じるかってのは、自分の経験と知識に頼るしかない。
インターネットもクソミソだから、ね。


こんな状況でも、明日はPTA支部の集まりがあるので、早く寝るよ。
そんな3月12日(土曜日)までの出来事でした。

2 件のコメント:

  1. タイ象さん御無沙汰です

    こちら塩釜は津波により沿岸部が壊滅的な打撃を受け
    とてもツライです

    うちは正に海岸沿いなので津波の被害があり
    未だにライフラインが止まっており
    今コメントをipadから書いています

    1週間風呂にも入れていないので頭痒いです

    昨晩色んな人と連絡を取り合い無事を確認
    ホッとしているところです

    タイ象さんも大変とは思いますが
    頑張って生きて行きましょう!

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  2. Hiro2san!
    ご無事で!
    このたびは、この大変な事態
    もう、何と言っていいのやら。
    気にしておりました、実は。
    でも、あまりの事態で、お声がけしてもよろしいかどうか、、
    もう、ほんと、
    次から次へと、恐ろしいまでの惨状が
    情報が飛び込んでくる状況で、
    とにかく、無事を祈る日々でした。
    コメントを頂き、とても感謝しております。

    やはり
    ライフラインが止まっているのですね。
    さぞ、大変なことと思います。そして寒さも。

    すごく、広い範囲で、沿岸部が甚大な打撃を受けていて
    しかも、道路が寸断されているところが多く、
    陸の孤島のようになっているとの情報も
    多数出ていますよね。
    テレビで、悲惨な情報が流れるたび、
    悔しくて、悔しくて、
    僕らの無力さを痛感します。

    でも、こうやって、ちょっとした縁で、
    デジタルなツールによって、
    アナログなつながりを意識できるということ
    こんなことにも感謝する日々です。

    hiro2san
    もし、僕らで、お役に立てることなどありまたら、
    遠慮なく、ご連絡ください。
    支援物資なども、かなりの量が行っているみたいですが、
    各方面に行き渡るまでには、まだまだ時間がかかるのでは
    ないかと踏んでいます。
    wakayama.kimihiro@gmail.com
    どうか、この困難を乗り切るために、共に
    がんばりましょう。

    (昨日、福島の義兄のところは、ようやく水が出たと連絡がありました。)

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